ここではグリッチビルディング(Glitch Building)について説明する。これは本作の基地建設におけるバグを利用した上級テクニック。アイテムのグリッチのことではない。
!!注意!!これはバグ技の紹介です。

以前コミュニティハイライトで行けた基地
はじめに[]
v3.6 Frontiersでビルドメニューが刷新されてしまいましたが、グリッチビルディングは未だに残っているようです。新しい操作に適応したやり方が必要なのは間違いありませんが…。
概要[]

Cloud Base Alpha (r/NMSCoordinateExchangeより)

コミュニティハイライト!の基地や、多くの人々が集まる惑星上には通常の建設方法では作り様がない高度な建築物が見られることがある。ものによっては芸術作品と呼べるものもある。開発者たちが設置したものではないかと疑う人もいるだろうが、そうではない。これらは普通ではない建設方法が使われているものの、プレイヤーの作品だ。改造も不要でCS機でも使えるものだ。
海外ではこれをグリッチビルディング(Glitch Building)とかブレンダーグリッチ(Blender Glitch)と呼んでいる。単純に不可能を可能にするだけでなく、細かな位置調整をも含んだテクニック体系となっている。システムの補助が無い建設を行うために、そしてシステムの補助を欺くために、通常の建設よりも遥かに手順が複雑になっている。芸術的建造物にいたっては膨大な作業量になっており、文章での説明は困難だ。
このテクニックはシステムの不具合を付いたものなので、いつ使えなくなってもおかしくない。あくまでもバグなのだ。とはいえテクニックが使えなくなったとしても設置済みのパーツはそのまま残るだろう。これで通常の建設で起こりうる「なぜか設置できない」「設置したいのに障害物がある」という悩みを解決できる場合もある。紹介できるのは、あくまでも入口に過ぎないが、頭の隅に入れておいて損はない。
v2.62で利用可能なものを紹介する。
グリッチとは[]
- ゲームにおけるグリッチとは、プログラムの不具合をつくことにより不可能を可能にする裏技の一種。あくまでもゲームプログラムがもつ盲点をついて実現するもので、チートやMODのような改造は行わない。裏技というと開発者機能のような未公表のものも含むが、グリッチは意図して実装したものは含まない。
- 本作にはもともとグリッチというアイテムがある。ストーリー上でアトラスは不具合を起こしており、そのためエキゾチック惑星が発生する。そこにはグリッチという建築アイテムがある。本来のグリッチから着想を得たものだろう。なお、アイテムのグリッチは建築パーツなのでグリッチビルディングで設置できるパーツの一つではある。混乱しないようにして欲しい。
- 本作は基本ソロのゲームでありグリッチは罪深いテクニックではないが、他のゲームでは事情が異なる場合がほとんどだ。
- 他の競技性の高いゲームや公平性が高く求められるオンラインゲームにおいては、グリッチを悪用することはエクスプロイトと呼ばれてアカウントの削除につながるほど重い罪に問われることもある。過去そのようなゲームを遊んできた人にとって名前を聞くだけでも嫌悪してしまう。そういった類のものだ。本作もオンライン機能がある以上、他プレイヤーに迷惑をかけるような悪用は問題になる。注意してほしい。
- グリッチはデジタルなエラーで生じるノイズとして芸術分野でも使われている。Googleでタイトルを含めずに「Blender Glitch」で検索すると、Blenderというアプリでデジタルノイズ作品を作成する手法などが出てくる。
複数スナップテクニック[]
バイオドーム[]
- バイオドームの作物をスナップできるトレイには本来一つしか設置できない。しかしこのテクニックを使うと同じ場所に何度も作物が設置できてしまう。
- バイオドームの外周に作物を設置する
- バイオドームに直進通路等を接続しようとすると出てくる入口を重ねて表示する※設置は不要
- ビルドメニューのスナップ判定が混乱する。
- 通路がかぶさって表示された三つのトレイについて再び設置することが可能になるので設置する
- 2にもどる
- バイオドームには四方に直進通路を設置できるので3カ所x4の12カ所に複数スナップ可能。残った4カ所は通常通り1つずつしか植えられない。バイオドームには一括収穫機能があり、これは円柱状の範囲で収穫する。つまり重なった作物も一発で収穫ができる。
- 立方体部屋にも同様の複数スナップがあったがいつのまにかできなくなっているようなので削除。
隣接グリッチ[]
このテクニックは他のパーツにスナップできるパーツをすり替えて、ビルドメニューで左右どちらかに並ぶ隣のパーツを設置するというものだ。ビルドメニューの並びに依存するものの、本来設置できないパーツが設置できる。グリッチビルディングの基本テクニック。本wikiのビルドメニューでは表記の仕様で上下に並んでいるものが対象になる。またメニューの始まりと終わりはループしているので隣あったパーツを見つけるのはそいう部分もちゃんと見よう。このテクニックだけでも一気に建築の自由度が広がる。
- スナップされる側のパーツを先に設置する
- 先のパーツにスナップする形ですり替え元のパーツを表示する。この表示は緑表示であること
- PS4ではR2ボタンでパーツを設置するが、同時に十字キーの左か右を押す。大事なのは同時押し。どちらかを先に押そうとしないこと
- 実際に設置されるのは同時に押したボタンによって左右どちらかの隣のパーツになる
- 候補となる緑表示のパーツとすり替えるパーツは両方とも素材を所持しておく必要がある
基地のコンピューターを屋内に設置する[]
- 隣接グリッチを使えば、設置済みの基地のコンピューターをあとから大型や小型の部屋の中に無理やり取り込むことができる。水中基地でも安全に使える基地コンになる。
- 基地コン正面にベーシックパーツ(木製等)の壁を設置。壁は設置物の中心になるのでレイアウトをイメージしてやろう。
- ベーシックパーツの壁に直進通路を接続
- ベーシックパーツの壁を削除 ※削除しないまま進めても良い
- 基地コン正面の直進通路端にドアをスナップして四角い部屋に隣接グリッチする(R2と十字パッド左の同時押し)
- 成功すると通路ごと部屋内に取り込まれる
- 部屋に入口を入って中に入り、直進通路を削除したら完成。基地コンは完全な中心には配置できないが十分に使えるだろう
- 同じ方法でガラスの立方体の部屋内に入れることも可能。その場合は隣のホログラムドアとすり替える。立方体の部屋は小さいので基地コンと壁の位置は試行錯誤が必要かもしれない。
上下同時に収穫できるバイオドーム[]
- バイオドームの収穫範囲は円柱状になっていて、うまく重ねることができれば同時収穫できる。もっとも#複数スナップテクニックを使った方が手軽だが…。なお、バイオドームの入り口や通路部分はいったん削除して植えるが、植える順序によってはやっぱり植えられないことになる。しかし#複数スナップテクニックを参考にすれば、そのような状態からでも植えられるようにできるはずだ。以下の作業は基本的に「建築カメラ」を使っている。
- 円柱状の部屋を設置して上にバイオドームを設置する
- 円柱状の部屋を削除してから、入り口をつけて中に植物を植える。この順は重要。
- 植物を植え終わったら、入り口は削除しておく。ここでいったんセーブしよう。
- 円柱状の部屋を左のバイオドームに隣接グリッチ(R2+十字キー左同時押し) 失敗したらロードしよう
- 上のドームに送電線を繋ぎ、下にも植えて完成。なお上の植えなおしは②からやり直し
離着陸場を床に埋め込む[]
- 床に埋め込むことでスナップ部分の床の拡張に頼らず落下の心配の少ない基地を作ることができる。デザイン性の面でもよい感じになる。
- ベーシックパーツのフロアパネルを十分な範囲に敷き詰める
- まず5x5で正方形で外枠を作り、中央3x3は空けておく。そして「小さな木製の壁」を使って一段下げたフロアパネルを中央に設置する
- 円柱状の部屋または四角い部屋を中央のフロアパネルに設置する。大型の部屋はフロアパネル上にスナップできる。屋内が見えるようにドアを設置する。
- 大型の部屋の屋内中央に基地テレポートモジュールをスナップさせ、離着陸場に隣接グリッチする
- 離着陸場の向きは基地テレポートモジュールの向きで調整可能。右向きにすると宇宙船が手前を向いて着陸するようになる。
- 大型の部屋を削除すれば完成
- この方法だと離着陸場は少し浮き出たようになるが十分に実用的だろう
- 位置合わせは他にも方法がある。紹介動画などを調べてほしい → Youtube検索結果
上級者の建設ではこのようにして設置するパーツはあくまでも土台であり、様々な角度に派生するスナップ用パーツを繋げていくようだ。そうすればバイオドームをひっくり返すことも可能になる。ここで説明しきれないが、非常に奥深い建築につなげることが可能になる。
ワイヤーグリッチ[]
このテクニックは送電線を利用するBeyond以降の新しいグリッチだ。タイミングが非常にシビアだが隣接グリッチよりも自由度の高い設置を可能にする。
- ビルドメニューで設置したいパーツを選択する
- L2ボタンを押しっぱなしにして送電線を選ぶ
- どこかの端子から送電線を引っ張ってきて、パーツを設置したい場所に合わせる
- L2ボタンを離すと同時にR2ボタンを流れるように押す。タイミングは非常にシビアだ。
- うまくいくと送電線の代わりにパーツが設置される
これだと向きを制御できないが、カラーライトの向きを利用するなどの派生テクニックも豊富だ。
位置合わせテクニック[]
ここで紹介した動画を見た人は、プリミティブの円柱や立体を延々と弄り回している動画で何をしているのかわからなくなった方も多いだろう。しかし、これは重要な手順だ。本作の建築は結局のところ他のパーツへのスナップに大きく依存している。そうなると狙った位置に設置するには、ちょうどそこにスナップさせるための下準備が必要だ。
例えばバイオドームをひっくり返すには、バイオドームをスナップできるパーツがひっくり返っていればよいということになる。ここに至るテクニックはひとつではなく様々なものがあるようで、おそらくいろいろ工夫していくうちに、自分なりのやり方が生まれると思われる。
様々な立体を使い角度を変えていき、空中に思い通りにスナップできる土台を作れるようになる。これがグリッチビルディングの上級者と言えるだろう。
調査中
地表のオブジェクトを埋めて整地する[]
壊れたデバイスなど惑星の地表には様々なオブジェクトが散乱している。そういったものがある場所に建設するときどうしても邪魔になることがある。小さなオブジェクトであれば次のテクニックで回避できることがある。大きな施設に付帯したものは一体となっているのでこのテクニックは通用しないだろう。
- オブジェクトの下の地面を地形操作機で広く深く掘る。※ただしオブジェクトは重力で落ちることはないのでこれだけで排除はできない
- いったんセーブしてロードしなおす。
- オブジェクトは掘った穴の底にある状態で始まる。※十分な広さの穴であれば
- 地形操作機を復元モードで使用し掘った地面を元に戻す。
- 建設を開始しよう。埋めたオブジェクトは元に戻ってしまうことが予想される。そうなっても問題ないようにデザインしておくべきだろう。
参考動画[]
Youtubeで「glitch building」や「blender glitch」で検索すると様々な動画が出てくるので、興味がある方は各自見てみて欲しい。なるべく新しいものを見るようにしよう。大規模な更新があるたびに使えるテクニックに変化があるからだ。
字幕がついているビデオであれば日本語への自動翻訳も可能だ。注意点として、本作のタイトルが文章に含まれると「No」で文章が否定形になってしまうことが多いのでその辺は留意してほしい。
- 複数スナップテクニックの解説(英語)
- https://www.youtube.com/watch?v=WRM9_9EPkgA
- 隣接グリッチとワイヤーグリッチの解説(英語)※基礎テクニックの説明なので必見
- https://www.youtube.com/watch?v=IppwWEnI65k
- 水中用通路をワイヤーグリッチで地上に敷設する(英語)
- https://www.youtube.com/watch?v=-l8VmTWzSvg
- 巨大な球体のガラスドームの建設方法(英語)
- https://www.youtube.com/watch?v=cxqloDc5UMQ
- https://www.youtube.com/watch?v=I5vYyuebpRY (v2.60)