No Man's Sky (ノーマンズスカイ) 日本語Wiki
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トラベラー(TravellerNo Man's Sky に登場する架空の生命体


概要[]

たった今君に見せたもの... それはすでに君の中にある。
私たちはみなこの記憶を持って生まれる。
たとえそれを失った理由を知らないとしても。

私たちはトラベラーだ。 第四の種族、世界の発見者だ。
自分が他とは違うと認識するのに、 どれぐらいの年月を要した?
目覚めた瞬間から、 君は何かを感じ取ったはずだ。 私と同じく。

―アルテミス (星々の中で独り)

v1.3で追加された第四の種族。

他の三種族とは一線を画しており、支配星系もなく、評価ランクも存在しない。プレイヤーと同じ言語を使用しているため、新たに言語を覚える必要もない。

宇宙ステーションや惑星上の施設といった、生命体がいる場所で、稀に他三種族と置き換わって佇んでいることがある。

会話前にゲームを再起動すると、他三種族に戻ってしまう場合がある。逆に、通常の生命体がいる場所で会話前にゲームを再起動すると他三種族から置き換わって出現することもある。

歴史[]

トラベラーは、所属も旧識も持たず、自分たちの過去さえ知らず、宇宙を孤独に放浪するよう宿命づけられた者たちだ。ある者は自分の正体を、ある者は同胞を、ある者は宇宙の真実を求めて生存・探索 - zzkttt - を続けている。

「第四の種族」「トラベラー」とは彼らの総称であるが、その容姿はまるでそれぞれが - kkttzztt - 別の種族であるかのように、共通点に欠けている。体は光り揺らぎ、ホログラムのようにも見える。

彼らの言葉によると、本来トラベラー同士は出会う事も会話を交わすこともできないはずだったらしい。世界を違える者が交流する影響か、彼らとの会話は雑音が混じり - zzrttkkt - どこかずれて成立していない。会話次第では金品の授受が可能、だがそれも正常に行えているか怪しい。

居るのか居ないのか曖昧な、自分たちと呼ぶことさえ難しい、自分たち。アルテミスが、アポロが、ナルがそうであるように、プレイヤーキャラクターもまた彼らトラベラーの一人である。- kkzzkt - ...

死亡地点[]

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トラベラーの墓標

宇宙ステーションや地上の施設にいるトラベラーNPCとは会話で少数のナノマシンクラスターとユニットを交換してもらったり、資源を物々交換できるが、100ナノマシンクラスターを支払って「行き方を教えてもらう」を選ぶと、「未知の死亡地点」の位置を教えてもらえる。

未知の死亡地点にはトラベラーの墓標が浮かんでおり、これにアクセスすることで、ポータルの起動キーである16個の象形文字のひとつを入手できる。ここにセーブ用ビーコンなどを残しておいて、あとで戻ってくると再び学ぶことができる。

メニュー画面からガイドページのカタログ、ポータル項目に入手した象形文字が追加されているのでチェックしてみよう。

しかしながら、メインミッション「浄化」にて、強制的に集めることになる。先行して集めても無視される。アルテミスミッションを進める気があるならここで必死に集める意味はない

「死亡地点」があることからわかるように彼らは既に死んでいる。とはいってもトラベラーはそれで終わりではないようだ。死後はその場に死の直前を記録した墓と自己の記憶をもつ魂が残り、新たなイテレーションが生成されると魂は肉体に戻り、その個体は復活する。
  • 傍から見れば、トラベラーは不滅の存在に見える。生命体らがトラベラーを崇拝するのも、そういった出来事を見ていたからかもしれない。

「我々を - zzktt - から引き離し... 記録し過去から学ぶ能力 - kkttzztt...
我々以上に - zzrtktt - センチネルは知識を抹消し、我々を殺すが、それでも - zzrttktt -
ひとつ思いついたことがある。 死それ自体は - zzktt - 記録、真実の礎、目覚め - zzkttt - 自由を -」

―プランA (未知の死亡地点の会話ログ)

現在のイテレーションが死に、新たなイテレーションが生成された際に自己の記憶に連続性があることに気付く者もいる。

「私は溺れた - zzkttt - の海で - kkttzztt...
- zzrtktt - を探し、信号を頼りに来たものの - kkttzztt - に追われ - 海底へと... だが我々には - ... 。
まだだ。 私には - zzktt - 見たいものが、まだまだたくさん -」

―深海 (未知の死亡地点の会話ログ)

「目が覚めた - zzkttt - 私はどうなったんだ? 体を改めると - kkttzztt...」
―完全性 (未知の死亡地点の会話ログ)

記憶の連続性を持つトラベラーであっても、自身が死んで新たなイテレーションが生成されたという記憶はない。気を失って目が覚めたという感覚のようだ。

「私には君が見える - kzkzzkkt - 私の墓を見つめて... 幾度死んだのかと思いを馳せているな...
私もそんな風に他の16人を見つめたものだ... kzkzkzkt... 忘れられた恐怖のノイズの向こうに己自身の姿を見たときにも...
我々はもう、君のしたことを責めてはいない - kzkzkzkt - 我々が命を終わらせた者たち... 我々が戦いで倒れるたび... 我々が死を迎えるたびに...
この印を授けよう... 君はポータルを通って進み、ポータルを通って死ぬだろう。 君はひとりの存在ではないのだ...」

―あなただけではない (未知の死亡地点の会話ログ)

そのようなトラベラーは、自身の未知の死亡地点を見て自身の死と復活を知る。「君はひとりの存在ではない」というのは、プレイヤーもそのトラベラーと同じく、死んでも別の肉体に自身の記憶が引き継がれるからだ。
一方で記憶の連続性がないまま、新たなイテレーションが生成される場合もある。プレイヤーが目覚めた時の状況もそうだ。本来は前のイテレーションの魂が戻るはずだが、戻ることはなかった。その後は、イテレーションが生成されてから肉体は野ざらしになり、そのまま朽ちるのを待つ状況であった。
だが、記憶の無い新たな魂(プレイヤー)が生成されて目覚めることができた。そのせいで、プレイヤーから見れば目覚めてすぐに生命の危機に陥ることになるのだが。
  • おそらく、前のイテレーションはそこに魂が存在できない出来事が起きたと思われる。そのような現象は今までも何度も発生しているようだ。
もし記憶が引き継がれなくとも、その者の記憶は消えずに魂のまま残る。魂はマインドアークに保管することもできる。
  • 魂を完全に消滅させることも可能ではあるが、それを行える者は「ある人物」のみ。
彼らは死んでいるからこそプレイヤーの世界に現れていると考えられる。トラベラーは一つの世界に一人しかいないことになっているからだ。v1.3以降このルールは次第に崩れて行っているが、それはスペースアノマリーのような特別な場所かトラベラーの中でも特殊な存在であるプレイヤー同士に限られているのかもしれない。

人物[]

トラベラーの名前は基本的にギリシャ神話の登場人物名となっている。それがなぜなのかは明かされていない。ただしその名を持たないトラベラーも少数いる。

アルテミスミッション[]

ミッションの登場人物。

アルテミス(Artemis[]

アルテミス 正面

初めて天界に辿り着いた時、何が起こるのか
見当もつかなかった。美、謎、冒険、危険。
ついにここまで来たのだな、そうだろう?

―アルテミス (星々の中で独り)

探索者アルテミス(Artemis, the Explorer
銀河の中心に向かうよりも同族との邂逅を求めて旅をしていたトラベラー。彼が最初に登場するときのミッションタイトルは「星々の中で独りAlone Amidst the Stars
出会い
偶然に宇宙船の通信が繋がったことにより交流が始まる。記憶もなく惑星上で目覚めたプレイヤーキャラクターとは違い、自分が何者なのか・トラベラーとはどんな存在なのかを多少理解しており、その経験をシェアしてくれるつもりらしい。そのかわり、太陽のない異常な星系からの脱出を助けてほしいと持ちかけてくる。他者を探していた冒険者が、自分を見つけてもらう遭難者に変わってしまったわけだ。経験者だが自由を奪われているアルテミスと、行動の自由は利くが知識がおぼつかないプレイヤーキャラクター。どちらにとっても幸運なめぐり合わせだったのかもしれない。
スペースアノマリーとの関係
祭司ナーダ専門家ポーロが友人と呼ぶトラベラーのひとりでもある。とくにポーロは、プレイヤーキャラクターではなくアルテミスが来る予定だったと述べる。対してナーダは「ナーダも番号は知らない。知り合いではないのか?」とプレイヤーキャラクターのフレンドか何かと思っている様子。どちらにせよふたりの言い方からすれば、アルテミスは本来スペースアノマリーに入れたはずらしい。
v2.0以降のスペースアノマリーはたくさんのトラベラーが滞在可能な場所。同族との邂逅を求めるにはうってつけ、望みは簡単に叶えられたはずだ。それがなぜ独りで遭難しているのか。日本語訳の都合か情報が錯綜しているが、この辺はネクサスが後付けのため生じた部分でもあるだろう。アルテミスはv1.3の時代に事故に遭っていたのだから。
対するアルテミスの側はナーダポーロスペースアノマリーも、ミッションではまったく知らない素振りだった。しかしこれは魂が損傷を受けた際に記憶が混乱しただけだったようだ。
ナーダの側もミッション中、アルテミスの結末を知っているはずなのにそれをうまく考えることができない、といった、ナーダ自身にも不可解な認識をこぼす。そもそもアルテミスとナーダ・ポーロが知人だったのは、いつ、どの生においてだったのか。作中人物からは思考しようがない、そんなメタ的なところに混乱の原因がありそうだ。
全身像
アルテミスの全身像は、ホロターミナスを使った通信中に見ることができる。エクソスーツの上に金色の厚手の生地を上半身の左側に着用し、その上から頭から首の下までを覆う白い布を被せ、ヘッドギアで固定した服装。その上にバックパックを背負っているようだ。
  • さらに、両肩には肩パッドを装着し、右肩には月を彷彿とさせる模様のある布を着用しており、全身像は作中人物の中でも奇抜な格好である。
装備は、v1.5以降のプレイヤーキャラクターとは全く違う装備をしており、とくにバックパックは小ぶりな、角ばった形になっている。この形状は、本作リリース当初から三人称視点が強化されたv1.5前までのあいだ、アイテムケース画面右に表示されていたもの。アルテミスがv1.3宇宙のトラベラーであることを示している。
そのほかの装備も旧式のもののようだ。プレイヤーが使用する分析バイザーとは外観が異なり、ライトもバックパックからつど取り出すものとなっている。
  • 右腕に装着しているものの詳細は不明だが、ミッション内の会話から、おそらく旧式のマルチツールと思われる。
ギリシャ神話
アルテミスWikipedia faviconは、ギリシャ神話における狩猟・貞潔の女神。アポロの双子の姉。アポロが太陽神と同一視されることから、対になる月の女神であるともされる。

アポロ(Apollo[]

アポロ 正面

私たちは種族ではない。
ここにいる他の生き物とは違うんだ。ああ、おかしいよな。
都合のいい妄想なんかじゃない。これが現実なんだ。

―アポロ (ゴースト・イン・ザ・マシーン)

冒険者アポロ(Apollo, the Adventurer
アルテミスのトラベラーの知人。彼が初めて登場するミッションは「ゴースト・イン・ザ・マシーンGhosts in the Machine)」。
出会い
アルテミスの通信が途絶える際に、混乱の中で思わず名を呼んだことから伝手を求めてコンタクトを取った相手。
アルテミスの遭難には幾らか責任を感じている様子。憶測にすぎないが、ポータルの乱用をそそのかすなどして遭難のきっかけを作ってしまったのかもしれない。あるいは名前の由来通り、双子の姉弟のような出自があったのかもしれない。アポロはアルテミスの現状を、ポータルやセンチネルの影響によるものと分析し、その線で捜索を進めようと提案してくる。危険な仕事になるからと、プレイヤーキャラクターに自己強化や拠点整備を推奨し、その根回しをしてくれる。
ドライな性格
普段の彼は、アトラスや世界の謎に挑むことはせず、他のトラベラーと交わることもなく、必要以上に期待もかけないで過ごしているらしい。そしてビジネスだけを考えている。初対面のとき彼は「おかしな夢などどうでもいい」という。おそらくアルテミスの願望「他トラベラーとの出会い」のことだろう。彼は自身がトラベラーであることそのものを無視しているようでもある。星に名づけることもスキャンすることも彼はしていないという。
全身像
アポロは機械の体をしている。彼との会話では、肉体は過去に失われ、脳と組織だけが機械に移されたとのこと。彼が何故そうなったか尋ねても、既にその機会が訪れて復讐は済んでいると答え、詳しい事情は語られない。
両腕の先は、マルチツールと一体化しているかのような外観で、手にあたる部分が無いようだ。
疑惑
ヴァイキーンのナルNal)が-ナル--null-)として復活したと安直に考えるのはミスリードで、復活したのは実はアポロの方だったという可能性が疑われる。
ヴァイキーンの伝承では、ナルはハークに山から突き落とされ、転がり落ちていった。ナルの信奉者は指導者の死を目の当たりにし、同族相手に各地で戦いを繰り広げた。彼らは、その戦いは正義の戦いだと信じていた。
一方でナルは死んだと思われていたが、まだ息をしていた。同族での争いを止めるためだろうか、鬨の声をあげた。だが、その声は彼らには届かずハークに山から突き落とされてから66日後の夜に力尽きたようだ。

「友よ、教えてくれ。ナルの言葉を聞いたか?
ナルは死んでいない。そしてハークに聞こえないものを聞いた! ナルはまだ生きている。神の右腕として!」

―惑星アーカイブ (巨大なアーカイブ)

伝承では、鬨の声が聞こえなくなった後にハークがナルの亡骸を確認したことが語られているが、もしナルがアポロとして復活したのなら、その前にナルの脳と組織は既に採取されていたはず。ハークに山から突き落とされてから66日目に何者かがナルを発見して脳と組織を採取した結果、トラベラーとはいえ、これによってナルの肉体は死んだだろう。その後に、ハークがナルの亡骸を確認したという流れだ。のちにナルの脳と組織を所持している何者かにより、どちらも機械の体に移されアポロとなって復活した…という可能性もある。
  • だが、-ナル-はアポロとアルテミスのことを「魂をなくした2人」と言う。なおアポロは、ナルであった時の記憶は無く、ヴァイキーンとともにセンチネルを狩っていた。ポーロとの会話では、その行為は意味のないことと言われる。また、ポーロはアポロのことを「新しいアポロ」とも呼ぶ。いずれも詳細は不明だ。
ナルはモノリスの声を聞くことができた。モノリスの声を聞くことができるのはトラベラーのみ。各地の伝承では、ナルの種族はヴァイキーンとして語られているが、トラベラーの外見は外見変更モジュールで変えられることができるので、ナルは種族をヴァイキーンに変えていたのだろう。
  • ナルが66日間生き続けていたのも、本来はトラベラーなので飲まず食わずでも生存できたのであろう。山から突き落とされた際の致命的なダメージも、トラベラーが着用しているエクソスーツの耐久力が高いために耐えられたとも捉えられる。
もしアポロとして復活したのがナルならば、老いたハークが自らを引き裂いて命を絶ったという話も怪しくなる。この時のハークの絶叫は銀河中に轟いたというが、老いるとモノリスの御前で自ら命を絶つ風習を持つ、誇り高きヴァイキーンがそんな絶叫をするのか?という疑問があるからだ。とはいえ今のところ確たるものはない。
スペースアノマリーとの関係
アポロは祭司ナーダが知らないトラベラー。そのためナーダはアポロのことを、深紅の敵対勢力(が何なのかは不明だが)が送り込む一種のスパイ、ハニーポットではないかと危惧している。基本的にいかなるトラベラーをも検知し歓迎してくれるスペースアノマリーとしてはちょっと珍しい態度。
アポロの側でもナーダやスペースアノマリーをまるで意識していない様子。アルテミスミッションの展開上、プレイヤーからアポロへとかいつまんだ説明はするが、その後なんらつっこんだ追求はしてこない。カネと技術に目のない彼がv2.0以降のスペースアノマリーに興味を示さないというのは、少し不思議ではある。アポロの賑やかでリアル志向な宇宙暮らしからすれば、スペースアノマリーは奇特な漂流者、寂れたオンボロ船ぐらいにしかイメージできていないのかもしれない。あるいは彼も実は、宇宙の齟齬と記憶の混乱を受けているのかもしれない。
ギリシャ神話
アポロWikipedia faviconは、ギリシャ神話における芸能・芸術の神。アルテミスの双子の弟。太陽神と同一視されることがある。

-ナル-(-null-[]

-ナル- 正面

教えてくれ... 命には終わりがあると知ってなお、
生きることに意味はあるのか?

― -ナル- (最初のトラベラー)

よそ者のナル(Null, the Stranger
-ナル-は長い時を生きてきたトラベラー。彼が最初に登場するときのミッションタイトルは「最初のトラベラーThe First Traveller)」。つまり最初のトラベラーとは彼のことだ。
自らの魂をマインドアークに収めて機械の体で生存していたようだが、どのようにして本来の体を失ったかは明らかになっていない。
おそらくかつてはギリシャ神話の人物名を持っていたのであろう。「null」というのはデータの実体が無い(あるいは(カラ)のデータである)ことを意味するプログラミング用語。つまり彼は命や肉体だけでなく、自分の名義まで一度抹消されたあとを生きているのかもしれない。
ナーダによれば彼は「他のトラベラーに語りかける。いつもそうだ」。そう言われると何やら過去の亡霊じみた存在でもある。
出会い
アルテミスミッション中盤で現れ、ぶっきらぼうにプレイヤーキャラクターへ助力してくる。のち現世の情報収集をプレイヤーキャラクターに頼んでくる。本人いわく、彼があの体で動き回るとセンチネルを尋常ではないレベルで刺激しかねないらしい。彼はそれ以外にも何か大きな秘密を抱えており、表舞台へ出るわけにはいかないようだ。彼の過去はアルテミスミッションを進めるなかで奇妙な再生により浮かび上がってくる。だがすべての謎が明らかにはならない。
年齢不詳の超々々大先輩であり、生命体の言語をすらすら翻訳してくれるほど博識。彼にとっては既知の事柄が多いせいか、プレイヤーに対して尊大な物言いをしがち。だが総じて、彼との会話の要点は、上下関係や知識量ではない。彼の解釈とプレイヤーの解釈が一致しないという点に、協働の意義が生じている。
アトラスとの関係
プレイヤーキャラクターは良くも悪くもアトラスに導かれ付きまとわれ続けているが、対して-ナル-は、もうアトラスから見放されていると認識しているようだ。しかし実際のところ-ナル-の方からアトラスを拒絶していたようだ。ミッション中にポータルに向かうプレイヤーに古の知識が伝わった。その中でアトラスはこう語っている。

「この世界はトラベラーの望むものとは違ったのだ。
全てを見ることができないのなら、 無限性に意味はあるのか?もしも孤独であれば? もしもいつの日か死ぬのならば?
最初のトラベラーはアトラスを呪い、 どんな犠牲を払おうとも自分で生き抜く方法を 見つけると主張した。
この世界の全て、時空の全て、 全てをトラベラーは見届けるのだ。」

―アトラス (暗闇の跳躍)

このようにアトラスは-ナル-のことを忘れてはいない。プレイヤーキャラクターと-ナル-との接触は、アトラスによる介入・配役と思われる。
「どんな犠牲を払おうとも自分で生き抜く方法」というその詳細は明らかにならないが、アトラスから離反した-ナル-は大きな罪を犯してしまったようだ。アルテミスミッションに出てくるセンチネルによって滅ぼされた並行世界。その滅びの原因を生み出したのは-ナル-ではないかと思われる。センチネルアトラスから離反したことや、生命体を一掃するべく行動を起こしたのも、彼が原因となったものと考えられる。例えば彼の体はアポロと同じ機械の体だが、明らかに技術レベルが異なるように見える。「全てを見届ける」べくセンチネルの技術を利用しているのかもしれない。これがセンチネルを刺激した原因とも考えられる。
プレイヤーキャラとの確執
-ナル-自身は当初、プレイヤーには何のつもりも無いだろう、ポータルの摩訶不思議な作用による偶然が引き越したものだろう、と装うような言いかたをするが、のちには偶然が必然であるとの確信を深め、代役たるプレイヤーキャラクターへ予言者めいた非難をあらわにしはじめる。プレイヤーがアトラスに促され銀河の中心に向かう決意をすると、彼は自分が消されることは多くのものが報われずに消えるのに等しい、という見解を示す。
かつてある銀河内の全てを探索し尽した彼は、それらの記憶の保持者を自負している(じつはナーダも似たようなことを言う。しかしナーダの場合はプレイヤーの選択や宇宙の寿命に抵抗しない主義らしい)。
どうあれプレイヤーキャラクターは限られた時間で行きずりのバージョンを謳歌するまでだが、-ナル-はそれとはかなり異なる視座で宇宙を見ているようだ。良く言えば、宇宙規模に義理堅く責任感の強い、剛直な人物。ゆえにその使命感は価値観の違いともなり、記憶を持たず変化に柔軟なプレイヤーとは対立せざるを得ない。
スペースアノマリーとの関係
ナーダは-ナル-のことを「消えた友人」と呼ぶ。-ナル-はスペースアノマリーよりも古い存在のようだが、一応ナーダとしては異端者どうし、コンタクトを取ろうとしてみたらしい。しかし「最初か最後か」という挨拶にすら-ナル-は答えず、ナーダは無視されてしまったそうだ。ナーダはこれもひとつのパターンだと言う。スペースアノマリーに関わろうとしないこのようなトラベラーの例は、アポロも含め、一定数存在しているのだろう。ポーロも見た光景を共有してもらえなかったとのこと。秘密を多く抱えている-ナル-にとって、スペースアノマリーは近寄りがたい場所なのかもしれない。
全身像
たんに古いトラベラーの特徴にすぎないのかもしれないが…彼のエクソスーツは、胸下から股下にかけての部分が、アルテミスのそれとよく似た形状になっている。なお神々しい電球頭のルーツは、週末ミッション第2期のWeek34で少しだけ明らかになっている。

スペースアノマリー[]

詳細はスペースアノマリー参照。

過去の週末ミッション[]

過去の週末ミッションで名前のみ登場した人物たち。

アステリア(Asteria[]

トラベラーの英雄アステリア(Asteria, the Hero-Traveller)。
世界の狭間にある裂け目を破った最初の一人という。既に死亡しており、魂はマインドアークに収められ、その墓標からは知識が得られるという。
墓標を訪れたプレイヤーにアステリアは不吉な裏切りの予言を残すのだった。

「アステリアは私が裏切られることになると言う。 私が裏切り者になるとも言う。」
―週末ミッション シーズン2 (週末ミッション)

ヴァイキーンがセンチネルの艦隊を破ったとき統率していたのはアステリアだった。ヴァイキーンの惑星アーカイブには英雄アステリアを讃える何千行もの詩が収められている。

「アステリアに捧ぐ
アーカイブには何千行もの詩が残されている。アステリアと呼ばれるトラベラーの記念碑だ。

トラベラーの英雄、ハークの剣の使い手、アステリアよ、歌え
終わりなき戦いの歌を、喪われしアトランティドを悼む歌を
慈悲と待望の歌を。その者は予言を成就した
アトラスに創られ、遣わされ、エーロンを襲い、恐怖を打ち倒し
世界の果てで暗黒を見出し、ヴァイキーンの側についた
トラベラーの海賊、第一の者の友、天の味方!」

―惑星アーカイブ(ヴァイキーン) (巨大なアーカイブ)

  • アステリアWikipedia faviconはギリシャ神話における女神の名前で星を意味する。ゼウスに気に入られてしまい鶉に変じて海に身を投げたとされる。そのエピソードだけだと英雄には結びつかないが、彼女の星座は「りゅう座」つまりドラゴンである。
  • なおアルテミスとアポロの母親である女神レトWikipedia faviconとは姉妹。

ナルキッソス(Narcissus[]

最後の民の仲間ナルキッソス(Narcissus, ally of the Last Spawn)。
助けを求めて無数に読み上げられた名前のうちの一人。英雄アステリアと並んで呼ばれたことからかなり強力なトラベラーと思われる。
  • ナルキッソスWikipedia faviconはギリシャ神話の人物名。ナルシズムの語源となった美少年。エコーWikipedia faviconという森の妖精が彼に恋をしていたが、女神ヘラの呪いで相手の言葉をオウム返しすることしかできず見捨てられてしまった。エコーは悲しみのあまり姿を失い木霊となってしまった。それが義憤の女神ネメシスWikipedia faviconの怒りを買ってしまう。ナルキッソスは泉に映った自分自身を見せられる。彼は他者は愛せなかったが自分には恋に落ちてしまうのだった。そして泉から離れられなくなり餓死することになる。彼が死んだ後には水仙の花が咲いたという。
  • 水仙の花は「清らかな」という意味を持っている。-ナル-の頭の球体も「清らかな」光を放つと表現されている。彼が-ナル-の正体ならば最初と最後が揃うことになる。
  • 神話の物語と無関係なことも多いが、-ナル-だけでなくコーバックスエコーとも何か関連があるのかもしれない。

ラザラス(Lazarus[]

ラザラスはアルテミスより前にアステリアの墓標を訪れた人物。ギリシャ神話の登場人物ではない。つまり特殊なトラベラーと思われる。
  • ラザラスはキリスト教の伝承にある「ラザロWikipedia favicon」のラテン語綴り。イエスによって死からよみがえった「ラザロの復活」の奇跡で有名。
  • 本作の通常のゲームプレイの始まりは「復活」した状況に見える。
  • アルテミスのひとつ前という点ではプレイヤーキャラの初期のイテレーション番号と符合するが、それ以上は何も情報はない。

ヒルデブラント(Hildebrand[]

ヒルデブラントはアルテミスより後にアステリアの墓標を訪れた人物。ギリシャ神話の登場人物ではない。つまり特殊なトラベラーと思われる。
  • ヒルデブラントWikipedia faviconはゲルマンとスカンディナヴィアの英雄詩で知られる。彼は賢く勇敢で指導者としての側面も持った理想的な戦士。彼の物語は家族の絆と忠誠心または復讐心が相反して絡み合う複雑な状況での決断について描かれる。
  • ヒルデブラントの歌Wikipedia faviconでは、息子から偽物と決めつけられたまま戦うことになる。そこで終わっており結末については残っていない。
  • 偽物との戦いに発展しそうでそのまま打ち切りになった週末ミッションの第2シーズンによく似ているともいえる。
  • アルテミスのひとつ後という点でプレイヤーキャラの最終的なイテレーション番号と符合するが、それ以上は何も情報はない。

注釈[]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 週末ミッション関連NPC
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