ヴァイキーン(Vy'keen)はNo Man's Sky に登場する架空の生命体。
概要[]
ヴァイキーンはドリンダルグ(Dryn'dargh)という星系を種の故郷とする生命体で、センチネル討伐という呪いにとりつかれている。ヴァイキーンの最高司令官のもと銀河中でセンチネルの脅威と戦う種族だ。
ヴァイキーンは偉大なるモノリスを古代種(the Atncients)によるものと信じており、アトラスについては信じていない。
外見は攻撃的だが、厳格な行動規範に沿って動く。物質的なものや知識より、忠実や犠牲、名誉の死といったものを重んじ、可能であればいつでもトラベラーの支援を請け負っている。
けして分別なく暴力的なわけではない。荒々しさや性急さを感じさせない、達観した老兵のような人物もしばしば居る。…のだが、会話では対応を誤ると即刻ブン殴られる場合がある。良い対応を選べたとしても、それはそれで殴り合いの力比べになってしまう場合もある。どうもプレイヤーキャラクターのことを、同族同等のタフでマッチョな存在と見なしがちのようだ。
かつてのバージョンではセリフ中に「ウガァ!」とよく出てきた。v2前半のいつかに日本語訳が変更されたようで、v4.08 Waypoint現在は「ウオォ!」でよく出てくる。巨大なアーカイブで読める文献によれば、これは由緒ある鬨の声だそう。ヴァイキーンの格式高い掛け声であり、自他を鼓舞するときの様式美なのであって、意味なく吠えているわけでは無さ…いや、どうなのだろう。おそらく個人にもよる。
人物[]
ハーク(Hirk)[]
- 聖なる山ダンスカーリーンの頂でセンチネルとの戦争に反対する戦兄弟ナルを殺し、その信奉者たちと抗争を繰り広げた挙句、センチネルに苛酷な大戦争を仕掛けた。戦いがあまりにも長期にわたった為に途中で年老い、掟に従って自ら命を絶った。
- 彼がナルを殺した理由は、対立だけが原因ではなかったようだが…
「ハークの最後の言葉
『ハークの最後の言葉』と題されたエントリー。
友よ、暗き星々が、広大なる海がある。月が昇る、ウガァ!深海は涙し、機械の嘆きと共鳴する。ウガァ! ドリンダルグでは、民はいなくとも夜の帳が下りる。
いずれ我らはドリンダルグに戻るだろう。少なくとも我は戻る。置き去りにはしない。決して置き去りにはしない。
いつまでも記憶に留めよう。
これはかつてハークの最後の言葉と信じられていたが、最高司令官がそれに疑問符を投げかけた。とある神学校では100年の間、この言葉を公式に教えるべきかどうかの議論が続いている。
答えは今でも出ていない。ドリンダルグを話題に出すこと自体、身体採集の刑に処せられる恐れがあるため、推奨されていない。理由は不明だ。この場所が何を意味するのかも分かっていない。
偉大なるハークはこの言葉を発したあと、自らの肉体を引き裂いたと言われている。多くのヴァイキーンがこれにならい、復讐と恐怖の齢を重ねた後に死の儀式を行うようになった。」
―惑星アーカイブ (巨大なアーカイブ)
- ハークの剣
- 遺棄貨物船で読めるログや巨大なアーカイブで読める文献で、まれに「ハークの剣」という固有名詞が出てくる。これはハーク本人のことではなく、ハークが存命だった時代、ヴァイキーン勢力に助力したトラベラー「アステリア」のこと。後世の脚色もあろうがおおよそは、大冒険家にして大海賊でもある、かなりの傑物だったらしい。ハーク配下に属してヴァイキーン艦隊を指揮し、当時のセンチネルと戦った。ゲーム本編の時代では既に故人。
ナル(Nal)[]
- 異端者
- プラークが語る数世紀前にヴァイキーン社会でハークと対立する勢力を築いていた人物。彼はどうやらモノリスの声を聞くことができたらしい。ナルはハークに殺され、その信奉者たちはナル教団を築いたが異端として今も執拗に追われている。
- モノリスの声を聞くことができるのはトラベラーだけのはずだが、彼の姿はヴァイキーンの姿をしていたようだ。この点は不可解に思えるが、旧週末ミッションでテティスもやったことがあると語ったように、トラベラーが外見変更モジュールを用いてヴァイキーンを装うのはよくあることなのかもしれない。
- アルテミスミッションを遂行するとナル(Nal)とよく似た名前をもつトラベラー、-ナル-(-null-)が現れる。日本語では同じく「ナル」となっており、彼は機械の体であり、境界エラーログではナルが半生存状態で復活したことが示唆されていることから、同一人物と考えがちだが、機械の体を持つトラベラーにはもう一人アポロもいる。
「抑えきれぬナルの声
このアーカイブは破壊活動を受け、禁止と検閲の対象となっていた異教のメッセージを広めるために用いられた。
自分たちの断末魔の叫びが『ロジック』であると信じるコーバックスは、傷つき、壊れた生物である。彼らは苦痛を忘れようとして交流にのめりこむ。頼りにはならない。
ゲックは低級で呪われた存在だ。以前の力を失い、その穴を埋める名誉もない。彼らは何も終わることはなく、いつまでも成長できると信じている。
古代種とその追従者は、我々の未来を明らかにしようとした。だが彼らが見つけたのは埃に過ぎなかったのではないか? 頼りない『ウガァ』では? だが違うのだ。
友よ、教えてくれ。ナルの言葉を聞いたか?
ナルは死んでいない。そしてハークに聞こえないものを聞いた! ナルはまだ生きている。神の右腕として!
ナルは我々に関心を示すよう勧めている。アトラスの光から逸脱することなく、いつまでも身を尽くすことを。そうすることでしか忘却を免れることはできない。そうすることでしか、我々は備えられないのだ。」
―惑星アーカイブ (巨大なアーカイブ)
武器職人(Armourer)[]
- 武器研究で雇った年老いたヴァイキーンの武器職人。彼はハークの神聖な願いに忠実だ。武器を作るのも持つのも自分たちヴァイキーンだけでよく、最後の武器は自分たちに向けて放たれるもの。そうして殺戮を終わらせるのがドリンダルグの意思なのだという。
- 大義に取りつかれた彼は違法操業している武器工場、宇宙海賊、そしてセンチネル。戦いをエスカレートさせていく。センチネルに無謀な戦いを挑んだハークのように。
エンジニア(Technician)[]
- エクソクラフトエンジニアとして雇った彼はナル教団のメック司祭らしい。身の安全を守るために亡命を希望している。
- エクソクラフトはヴァイキーンが開発したもので、それに乗れるのは名誉なことだとか。立場をわきまえずに上から目線で口が悪い。その割には気前よくエクソクラフトと装備を提供してくれる。彼は他のヴァイキーンと違って戦いよりもエクソクラフトのほうが大事なのだ。
- そんな彼だが実は家族を残してきたらしい。異端として追われる彼の家族は無事なのだろうか。
配偶者[]
- 仮称。小規模な開拓地などでヴァイキーンと会話し、巻き込まれる出来事のうち、あるパターンで描写される人物。
ネタバレ! そのヴァイキーンは、婚約者? お見合い相手? のなまめかしい画像を見ながら、どうしたものかと悩んでおり、プレイヤーに助言を求めてくる。プレイヤーがとれる選択肢は4つ。
ひとつは、なにもしない。会話を打ち切る。
ひとつは、結婚を奨める。ヴァイキーンはキッカケをもらえて気持ちが吹っ切れたのか、満足する。
ひとつは、その逆。婚姻の見送りを奨める。これもこれで、勇敢な散りざまを尊ぶヴァイキーンの戦士として満足してもらえる。
以上のどれでもないもうひとつは、意外な提案。この件を自分が引き取ろうかと答えてみる。するとなんと成立して結婚を祝福される。プレイヤーキャラクターはどこの誰かもわからないヴァイキーンと夫婦になってしまったらしい!
この会話パターンは、ゲームプレイのわりあい序盤に発生することが多い。「貰ったらどうなるんだろう?」と出来心で答えたプレイヤーの多くが結果に驚愕し「えらいことになった…いずれ惑星基地にヴァイキーンが現れ迫ってくるんじゃ…」と戦慄した。
なお実際にはそんなことは起こらない。事後に何もない。文通や仕送りが始まるといったこともない。たぶん。
v5.12 Aquarius現在までこれは、プレイヤーキャラクターにとって唯一の「恋愛・ロマンス」的な出来事(であるため、この実在性すら不確かな「ヴァイキーンのワイフ」は、一部プレイヤー間においてごくまれにミーム・冗談めいたものとして語られることもある)。ひょっとしたら古典的な何かのパロディなのかもしれないが、そのあたりは不明。
伝承[]
プラークが語る伝承の要約。v4.0以降は読みやすくなっているが長らく意味不明な文章だったため英文を元に構成した。そのため日本語版とは表現等が異なっている。ゲーム内の文章は伝承#ヴァイキーンを参照。
ハークの挑戦[]
- かつてヴァイキーンにハーク(Hirk)という指導者がいた。彼は偉大なモノリスに挑戦した。5度語り掛けたが沈黙が返ってきた。しかし6度目の叫びで目覚めさせた。
- 偉大なモノリスは、ハークにトラベラーの話をした。来たる旅人を攻撃してはならないと。ハークはセンチネルについて尋ねたが、偉大なモノリスは何も答えなかった。
- 実はこの場にはハーク一人がいたのではなく、彼の戦兄弟ナルもいた。モノリスの声を聞いたのも本当は誰だったのか…。しかしそのことは歴史から隠されている。
聖なる山での宣言[]
- 聖なる山ダンスカーリーン(Dun's'kaareen)の頂でヴァイキーンの集会が行われた。ハークは偉大なるモノリスについて宣言した「トラベラーを殺めてはならない。ヴァイキーンは古の存在(the Ancients)による裁定を尊重する」と。
- 群衆がセンチネルの脅威について尋ねるとハークは「モノリスは語らなかった!」と答えるしかなかった。人々が満足するはずもなかった。ハークは声を荒げ宣言した。「迫害者たちを根絶やしにせよ! 武器を集め、 今こそ敵に報復を与えるのだ」ヴァイキーンは彼を崇拝した。
対立者ナル[]
- 聖なる山の頂上に登ってきたナル(Nal)がこぶしを広げ、 頂にたたずむハークに異議を申し立てた。 「愚か者め!センチネルを滅ぼすことなどできない」 怒り狂ったハークは愚か者を山から突き落とした。 三日三晩かけ、ナルは奈落へと転げ落ちていった。
- 歴史はこのように信じられているが、ハークがナルを殺したのはこの発言によるものだけでなく、別の理由があったようだ。何があったのかそれはエクソクラフトエンジニアのミッションで明らかになる。ナルにとってこの死は新たな目覚めであったようだ…
- ナルに従う者たちは指導者を失って怒りに立ち上がった。抗争は66日の間続いたがついにナルの信奉者のほとんどが力尽きた。ハークが彼らの亡骸を調べていると、空からセンチネルの大軍が降下してきた。ハークはセンチネルの無慈悲な攻撃を目の当たりにした。
激戦[]
- 多くのヴァイキーン達はセンチネルを恐れたが、ハークは違った。センチネルが禁じている文明の進歩と発展と戦争を望んでいたのだ。ドルンガラの18番目の月の前夜、終わりなき戦いの幕が開けた。
- 果てしない戦争の中ハークは老い衰え戦えなくなった。彼は先人の習いに従い自ら命を絶った。偉大なモノリスの前で自らを二つに裂いたのである。ハークの断末魔はアウターエッジ中に響き渡り、古の存在で最も崇拝される者となった。
- 99の戦いを90周期も重ねるような数えきれない戦いによって消耗は極みに達していたが、ヴァイキーンは失った指導者の教えを心に戦い続けた。軍団を従えて深く切り進み、攻撃艦が火を噴きセンチネルの鉄の身体を粉砕していった。そしてついにセンチネルをアウターエッジから追い払った。
- この勝利にヴァイキーンは沸き立ち勝利の歌声は銀河に響き渡った。しかしセンチネルは根絶されたわけではなくアウターエッジの外、銀河の外の闇、聖域に逃れていた。そこで耐え忍び力を蓄えていったのである。
はじまりの民の台頭とその終焉[]
- センチネルとヴァイキーンが戦いによってともに疲弊している中、悪名高いゲックのはじまりの民は悪逆な勢力を伸ばしていった。
- はじまりの民がコーバックスプライムを襲った時も、ヴァイキーンは抗議はしたものの具体的な行動は何もできなかった。そしてゲックの残虐さがセンチネルを呼び戻した。センチネルは世界中のいたるところに現れるようになった。
- その後ゲックのはじまりの民は奴隷化したコーバックスの不変の精神によってばらばらに解体された。彼らは変わり、銀河は平和になった。彼らの蛮行も時とともに忘れ去られていった。
- しかし血塗られた歴史をヴァイキーンは忘れない。
ランク[]
- 敵(BAD評価)
- 反対者
- 無害
- 共犯者
- 共謀者
- 味方
- 友好関係
- 特別な関係
- 助手
- 同志
- テンプル騎士団
クラス[]
- ヴァイキーン歩兵
- エンジニア
- センチネルハンター
- 衛兵
- 旗手
- 伍長
- 士官生
- 執行者
- 准将
- 将校
- 少尉
- 新兵
- 清算人
- 戦士
- 戦闘員
- 大尉
- 中尉
- 徴兵
- 長官
- 偵察
- 領事