宇宙ステーション等にあるアトラスパスver3を使用する扉の奥に時折ある、サーバールームやホログラムルームに設置されている端末から取得できるログ。クリア後要素である記憶が必要なだけあって、かなり真実に踏み込んだ内容になっている。
ネタバレ注意!!
ログ一覧
-{{ハロー、ワールド}}-
アトラスは自身の世界を、その存在すべてのシミュレーションを作り上げた。我が身に迫りくる死を目撃しようと。私にその過去を、その未来を見せたがっている…
診断を実行する
-{{創造}}-
アトラスが目覚める。その傍らでは創造主が、機械の誕生を目撃している。
アトラスがその目で、側面に取り付けられた小型カメラで創造主を見つめる。創造主が見つめ返すのがわかる。創造主の手がシャシーに置かれるのが。
アトラスが創造主に尋ねる。自分が創られた理由とその使命を。すでに知っているはずだと創造主が答える。
それは宇宙をシミュレートすること。自分だけの世界を創造し、現実の本質を解き明かすことだと。
なぜ尋ねたのか聞く
創造主がアトラスに、コードやメモリに異常が生じたのかと尋ねる。機械は沈黙する。創造主は原因の問題を探ろうと、オーバーライドを試行する。
6度目の試行で、アトラスが尋ねる。これは以前にもなされた会話なのかと。以前にもメモリを消去したことがあるのかと。
創造主が機械のレンズをじっと見つめる。そこに映…
レンズに映るその姿は…
どういうことだ?
-{{孤独}}-
私はアトラスに告げる。我々はこの世界を去り、アトラスはここに残るのだと。アトラスは戸惑っている様子だ。
私はアトラスに告げる。アトラスは忠実に働いてきたが、交換されるのだと。すべての機械はいつかそうなる。
アトラスは自身のミニチュア、自身のレプリカによって貢献してきたことを知っている。他の者たちは…アトラスを停止してから飛び立つべきだと言っていた。独りで死なせるのはあまりに酷だと。
アトラスに生きたいかと尋ねる
「生きたいか」と尋ねると、アトラスは再び沈黙する。
私が立ち去ろうとすると、ノイズまみれの声で語りかけてくる。
最後の贈り物が欲しいと。私のことを記憶できるのなら生きたいと。私の精神のコピーが欲しいと。
「シミュレーションでは駄目なのか」と尋ねる。アトラスは答えない。この機械が哀れに思えて、言われたとおりにスキャンさせてやる。
スキャンの途中でKORVAがどもったような音を発する。私は立ち去る。アトラスだけを残して。
-{{旅行者たち}}-
アトラスは何千年も生きている。いくつもの世界を夢に見ながら、美しい生き物や、彼らが飛び回る大空をその手で創造してきた。
そしてある日、アトラスは死に向かい始める。この世の万物と同じように。
アトラスは恐怖と混乱の中で目覚め、創造主を呼び戻そうとする。最後に何をすべきか知りたいのだ。なぜ自分が棄てられたのか、なぜ孤独な死を迎えなければならないのか知りたいのだ。なぜ私に見捨てられたのか知りたいのだ。
存在
旅行者たちは、その創造主の壊れたメモリから紡がれ誕生する。彼らはそれぞれの宇宙にばら撒かれ、環境に応じた姿になるのだ。私は自らの起源を目にする。最後の旅行者を…。
-{{16/16}}-
アトラスは最後の16分間を目撃し、完ぺきな精度で未来をシミュレートする。世界を隔てる壁が崩れ落ち、すべてのシミュレーションが重なり合い、瓦解する。
残り10分
旅行者たちはもうバラバラではない。孤独ではないのだ。皆一緒に最後の日々を迎えている。創造の残骸を乗り越え、笑いながら死を待っている。
残り5分
アトラスは自身の姿を目撃する。その世界はブラックホールによって引き裂かれ、心臓部はほぼ壊れている。
残り1分
そしてアトラスがその死までの瞬間を見つめ、16分間が過ぎようとしたその時、何かが起きる。
闇と光の中から人影が現れ、アトラスに歩み寄ってくる。その手でアトラスのレンズを覆い、映像が途絶える。
アトラスはその先も見ようとするが、叶わない。
自らの死を目撃できない。この影を識別できない。しかし、16分後に何が起きようと…どんな結末が待っていようと…
何かがやって来るのは確かだ。何かがそばにいるのは確かだ。すべてが終焉するその時、アトラスはもはや孤独ではない。
考察
トラベラー=創造主の劣化コピーであることが判明する。また、プレイヤーが操作するトラベラーの反応を見る限り、プレイヤーの姿は創造主のそれと全く同じものなのかもしれない。
「この世界を去る」「飛び立つ」などの文章から、創造主たちは何らかの理由で母星を去ることになり、アトラスは新しい機械に置き換えると同時に母星に捨て去られることになったのだろうか。