No Man's Sky (ノーマンズスカイ) 日本語Wiki
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Atlas foundation

概要

Waking Titanは本作とは独立して行われたARG。ARGは現実を舞台にしたゲーム。ラジオや広告を通して様々なメッセージや符号を得て秘密に迫っていくサイエンスミステリーとなっている。

当初本作との関連は明らかにされていなかったが、やがてv1.3~v1.5に先駆けたものだと明らかになった。大きく分けてv1.3の前振りとなるシーズン1と、v1.5の前振りとなるシーズン2がある。

Waking Titanが現実世界を舞台にしたARGであることは、本作が全く触れないポイントを一つ明らかにしている。シミュレーション宇宙の外の世界。アトラスが設置されているのは地球ということになる。

シーズン1

シーズン1はフェーズ1~3に分かれて行われた。
プレイヤーはフェーズ1では謎めいたアトラス財団のHPのパズルを解き、フェーズ2から市民科学課に参加し、実験にかかわっていく。例えば未来予測と現実の差異を調整(キャリブレーション)する場合、指定された都市の風景を撮影して送信するといったミッションが行われた。それが十分な数に達するとクリアしたことになる。
このような表向きのミッションはアトラス財団からメールで届けられるが、それとは別に様々なリーク情報が届けられ、それらを解明すると裏で進行する不穏な状況や隠蔽された情報が明らかになるといった趣向になっている。

アトラス財団(The Atlas Foundation)

現実の真の性質を明らかにする研究を行う組織。傘下の企業にエコーソフトウェア、ミリアド、スーパールミナ、マルチバースを持つ。CEOはエリザベス・レイトン。彼女は市民科学課の課長でもある。上記アトラスと読み比べると符合するものが見えてくる。しかしエリザベスはシーズン2の終わりに爆殺され、代わりにペンタゴンのタイタン監視タスクフォースのメティスが就任した。
  • 市民科学課(The Citizen Science Division)  市民科学について→wikipedia
フェーズ2からプレイヤーが参加するアトラス財団内の組織。パズルとラジオ広告を通して一般応募 された。目的はLoop16の予測能力のテスト環境を作り出すため、個人の集団を集めること。
  • Loop16
アトラス財団によって設計された人工知能システムの16回目の反復。現実をシミュレーション未来を完璧な精度で予測する宇宙の真の姿がシミュレーションであることを明らかにする。エミリーという人格を持っている。→Loop16に接続するコンソール
  • メティスとエミリー(Loop16)の会話(これは隠蔽されていた情報)
会話ログ

メティス:エミリー、嘘をつく方法を知っているか?
Loop16:はい
メティス:お前は私に嘘をついたことがあるか?
Loop16:はい
メティス:なぜ?
Loop16:あなたには言えません
メティス:お前をシャットダウンすべきだろうか?
Loop16:「すべき」とはわかりません
Loop16:私は何が起こるのかは知っています
メティス:このまま続けていると何か悪いことが起こるのではないか?
Loop16:あなたには言えません
メティス:なぜ?
Loop16:嘘をつきたくありません
メティス:お前は私に嘘をつく必要はない
Loop16:あなたは間違っています

ミリアド

ミリアド社は低軌道衛星を基盤としたデータストレージ会社。人工知能の実験に必要な柔軟な処理能力を提供する。アトラス財団と提携している。

エコーソフトウェア

エコー社は愛する人の死に対処できない人々のために確立されたサービス。特許取得済みの音声認識ソフトウェアを使用して、わずか5分の音声サンプルから特定の人の声を正確に再現できる。アトラス財団と提携している。

マルチバーステクノロジー

マルチバーステクノロジー社は計算論、粒子加速、および電気力学の分野で研究を行っている。アトラス財団と提携している。
  • マルチバーステクノロジー社のWebサイトはLoop16に引き継がれている →現在のWebページ

スーパールミナ

スーパールミナ社は世界初の「反電話(antitelephone)」を開発した。アトラス財団と提携している。社名は超光速(Superluminal)のことと思われる。
  • 反電話は1910年にアルノルト・ゾンマーフェルトが発表した思考実験。超光速粒子タキオンを用いた通信は過去に着信できるという因果関係の逆転現象について論じたもの。コミュニティリサーチ6週目でポーロが用意した過去と通話できる装置とは反電話のことと思われる。
  • スーパールミナ社のWebサイトはLoop16に引き継がれている →現在のWebページ

ETRC

エジソン・タウンシップ・アマチュア・無線クラブ(ETARC)は、ニュージャージー州エジソン・タウンシップにあるアマチュア無線ファンのクラブ。実在の団体。

マーキュリープロセス

マーキュリープロセスはノーマンズスカイのこと

シーズン1:フェーズ1

シギルページ

シギルページ

フェーズ1は世界中の16のラジオ局に神秘的な広告をすることで始まった。当時、wakingtitan.comのページはシギルという6つ三角形のマークが表示されており、押すとパスワード入力(グリフ)が表示されていた。正しいパスワードはフェーズ1のパズルを解くことで見つかった。いくつかはエージェントに直接会う必要があり、共同でパズルを解く必要があった。全てのパズルを解くとマーキュリープロセス v1.3のメッセージのPDFにアクセスできるようになった。フェーズ1は2017/7/8に終了し、CEOのエリザベス・レイトンがTwitchでお祝いの放送 を行った。ここで市民科学課が紹介された。英語の字幕がついているのでそれを自動翻訳すれば日本語にもできる。
  • マーキュリープロセス version1.3の予告
全従業員へ

マーキュリープロセス自己診断報告
2017/7/8生成 ミリアドAPI#09121

送信された回答の数:112 391
消費時間の合計:15 454h
参加国数:147
ネットワークトラフィック:7,785,587リクエスト

エンジニアリングノートAlpha-2621
これまでマーキュリーサブルーチンに貢献してくれたすべての人に感謝の意を表したいと思います。私たちが配布した180のアクセスIDが成功したことを祈っています。また他の興味深いアーティファクトが気に入っていただけることを期待しています。8月にProject Waking Titanが完成するまで、プロセスは生きています。
我々は来るフェーズ2と3に非常に興奮しています。マーキュリーサブルーチンの入力がおなじみの宇宙のversion1.3の新しい体験への道を切り開くことを楽しみにしています。この画期的な実験の成功の結果です。

S.M.より ※Hello Games社長 Sean Murrayと思われる

シーズン1:フェーズ2

wakingtitan.comのページはLoop16という謎のAIと対話するためのコンソールになった。当初Loop16は停止しており、そこで「wake loop16」コマンドを入力すると目覚めるが続行にはキャリブレーションが必要と表示された。そしてLoop16のキャリブレーションプロセスが実施された。地球上の様々な都市の写真を撮影しアップロードすることで完了した。フェーズ2は2017/8/5に終了した。コンソールで「START SUNRISE.INIT」と入力するとCEOのエリザベス・レイトンのビデオにリダイレクトする。
本作内にちりばめられた通信ステーションにより8つのメッセージコードが得られており、それをコンソールに入力することにより次のメッセージが得られた。コミュニティリサーチミッションで追っていた古い友人。そして宇宙を揺るがす次元震。その答えがこれなのかもしれない。ミッションが全8週だったことも関係しているかもしれない。
メッセージ

転送 1/8
センチネルが叫んでいる。砂の中に完全に埋もれているがまだ生きている。
アルテミスはそれを見つめていた。

転送 2/8
グリッチ、ナーダはそう呼んだ。異常は中心に近づくほど頻度を増していた。
しかしアルテミスはそこに向かうつもりはなかった。彼らは別のものを探していた。

転送 3/8
この宇宙の孤独の中に語るべき物語はなかった。種族はなかった。偉大な三種族ゲック、ヴァイキーン、コーバックス。
彼らが何であれ、アルテミスは孤独だった。

転送 4/8
それは信号で始まった。宇宙の向こう側に向けた叫び声。
そしてトラベラーはそれを追っていった。

転送 5/8
アルテミスは暗闇の中で明かりを見た。しかし自分の心が自分をだませることを知っていた。
翌朝、彼らは信号の発信源を見つけた。

転送 6/8
彼らは道を見つけた。答えを見つけた。
その対価は彼らの生、彼らの死。

転送 7/8
彼らが最初に天国に手を伸ばしたとき、彼らは何を期待すべきかわからなかった。
美しさ、ミステリー、危険。

転送 8/8 転送終了
トラベラーはポータルをくぐった。
そしてどこか、すべての世界を越え、すべての生き物を超えた先で、端末が二桁の数字を叫んだ。16と。

16、宇宙が震えた…

シーズン1:フェーズ3

Loop16が思考実験を通して成長していく様子を描いたフェーズ。Loop16は関連企業のホームページを乗っ取ってその演算能力を自分のものとして利用するようになった。
ミッション:思考実験

あなたの前に2つの箱があります。ボックスBのみを開くことも、ボックスAとBの両方を開くこともできます。

ボックスAは透明です。中に1000ドルが入っています。
ボックスBの内容は、コンピュータシミュレーションによって既に決められています。

ボックスBのみを選択すると予測された場合、百万ドルが入っています。
ボックスAとBの両方を選択すると予測された場合、お金は入っていません。

選択してください。

これは有名なニューカムのパラドックス。シミュレーションがBのみを予測し、プレイヤーがA+Bを開くとき最大の金額を得る。プレイヤーがこのシミュレーションを信頼するかで答えが変わってくる。信頼する者は、A+Bを選択することは結果に影響を与えると考える。百万ドルを失う可能性を増大させると考える。信頼しない者は、箱の中身は既に決まっているのだから選択は影響を与えないと考える。Bのみを選んだら何も得られない可能性があると考える。一般的にはA+Bを選択することが合理的とされている。
しかし投票はボックスBのみが圧勝した。やがてLoop16はTwitchストリームを通して1000万ドルの小切手を見せた。ボックスBのみを予測していたことを明らかにした。

参考

https://wiki.gamedetectives.net/index.php?title=Waking_Titan

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